職業訓練校選びで失敗しないために知っておくべきポイント

職業訓練校選びで失敗しないために知っておくべきポイント

会社を何らかの理由で退職、もしくは休職することになってしまった場合、次の就職先を探す際に同じ業界で転職するか、新たな業界に飛び込むかという選択を迫られると思います。

その時に是非活用して欲しい制度が【職業訓練制度】です。

職業訓練制度は、無料(もしくは少額)で別業界の知識を勉強することが出来て、更に就職のサポートもしてくれる制度で、老若男女問わず様々な年齢層の方が活用しています。

失業者の場合、申請さえすれば基本的に誰でも受けることが可能ですが、一度受講すると数ヶ月間は通い続けなければいけないため、通っている最中に『訓練先選びに失敗したかも…』となってしまう可能性も少なくありません。

せっかく訓練を受けるのですから、出来るだけ後悔のないようにしたいですよね。

そこで今回は、職業訓練校選びで失敗しないためのポイントについてまとめていきますので、参考にして下さい。

職業訓練を活用するメリット

就職出来る業界を開拓できる

職業訓練を受ける一番のメリットはやはり、自分の知らない業界の知識を身につけられるというところ。

職業訓練のカリキュラムの中でも一番多いのは事務・IT関連の訓練ですが、その他にも介護関連の訓練などもあり、今まで自分がやった事のない、もしくはやるつもりのなかった職業のことを知ることができます。

人間というのは多くの場合、自分の思い込みによって自身の可能性を狭めていることが多く、その思い込みを捨てて別の業界に挑戦してみると意外にも働きやすいと思いなおすこともよくあります。

実際に就職するかどうかは別として、職業訓練を受けることにより学んでいる業界の知識を取り入れる事ができるのです。

集中的な勉強で資格取得が可能

職業訓練校(または委託訓練)では、集中的な勉強を行うことが出来るのは勿論のこと、資格取得に向けて勉強することが出来ます。

訓練によって取得可能な資格は職業訓練の募集要項などに記載されていますので、詳細については最寄りのハローワークに問い合わせてみましょう。

当たり前のことですが、職業訓練を受けただけで資格が貰えるわけではありません。
資格取得に向けてしっかり勉強しましょう。

職業訓練受講給付金を貰いながら勉強できる

職業訓練の一番大きなメリットが恐らくこちら。職業訓練受講給付金です。

職業訓練受講給付金を申請していれば、毎月一定のお金を貰いながら勉強が出来ます。支給の限度額は1ヶ月10万円と決まっていますが、それでも毎月入ってくるお金があるというのは精神的に良いものです。

ただし、支給には一定の条件が必要となります。

(1)支給の対象者

職業訓練受講給付金(求職者支援制度)は、次の要件のすべてに該当する方が対象となります。

本人収入が月8万円以下(※1)
世帯全体の収入が月25万円以下(※1、2)
世帯全体の金融資産が300万円以下(※2)
現在住んでいるところ以外に土地・建物を所有していない
全ての訓練実施日に出席している
(やむを得ない理由がある場合でも、支給申請の対象となる各訓練期間の8割以上出席している)(※3)
同世帯の中に同時にこの給付金を受給して訓練を受けている人がいない(※2)
過去3年以内に、偽りその他不正の行為により、特定の給付金の支給を受けたことがない
※1 「収入」とは、税引前の給与などの他、年金その他全般の収入を指します(一部算定対象外の収入もあります)。
「世帯全体の収入」は、事前審査において前年の収入が300万円以下であることを確認します。
※2 「世帯」とは、本人のほか、同居または生計を一つにする別居の配偶者、子、父母が該当します。
※3 「出席」とは、訓練実施日に全てのカリキュラムに出席していることをいいます。ただし、やむを得ない理由により訓練に遅刻・欠課・早退した場合で、1実施日における訓練の2分の1以上に相当する部分を受講したものについては、1/2日出席として取り扱います。

参照:職業訓練受講給付金(求職者支援制度)|厚生労働省

これらの条件すべて満たしているかどうかをすぐに確認するのは難しいと思いますので、ある程度確認できるようにチェックシートを作ってみました。

職業訓練受講給付金チェックシート

これらの項目にチェックが入っているほど受給出来る可能性が高まります。
(あくまでも目安ですので、詳細はハローワークにてご確認下さい。)





職業訓練のデメリット

次項の職業選びのポイントでデメリットとなる部分について書いてありますので、このまま読み進めてご確認下さい。

職業訓練校選びのポイント

将来性のある、または自分に合う職種か考える

職業訓練先を選ぶ際に新たな業界に飛び込むということを念頭に置いて選んでいる方は非常に多いと思いますが、転職を狙っている業界は本当に将来性があるのか、自分に合っているのかと考えている人は少ないように思います。

自分に合っているかどうかはやってみないとわからないのでそこまで深く考える必要はありませんが、将来性があるかどうかは非常に大切なこと。

例えば、職業訓練を受けてIT業界を目指す方は非常に多いですが、IT業界に入ってからのキャリアパスをある程度想像しておかないと、ずっと下働きで消耗してしまう可能性があります。

また、IT業界は浮き沈みの激しい業界でもありますので、いざという時は自ら進んで転職するアクティブさが無いとよりよい環境へ導けないかもしれません。

転職する際は誰しも業界の『良い面』だけを考えてしまうものですが『悪い面』も同時に考えておくことも時には大切なのです。

カリキュラムが詰め込まれすぎていないか確認

職業訓練ではよくあることですが、明らかにこなせないカリキュラムが組まれていることがあります。

これもIT系の職業訓練によくあることなのですが、3ヶ月間で

  • JAVA言語習得
  • HTML・CSS習得
  • Photoshop / Illustrator操作スキル習得
  • Word / Excel操作習得

などをカリキュラムに含んだ訓練先があったりします。

未経験の方からすれば『3ヶ月でこれだけ学べるなら是非受けたい!』となるでしょう。しかし実際勉強してみると、多くの方が挫折することになります。

最悪の場合、何一つ満足にスキルを習得することが出来ずに訓練が終わってしまうという可能性も。

出来るだけ多くのスキルを習得したいという気持ちはわかりますが、本当に未経験であればあまり詰め込んだカリキュラムではないところを選んだほうが得策です。

まずは数ヶ月間通ってみて、もっと高度なスキルを学びたいと思った時は、現在受けている職業訓練が終わるタイミングで別の職業訓練を受けましょう。

そうすることにより、前項で説明した職業訓練受講給付金の受給期間も延長することが出来るのでオススメです。

開講のスケジュールをチェック

職業訓練先を選ぶ際には開講のスケジュールをチェックしておくことは大切。

どういうことかというと、これは良いな…と思った訓練先の開講スケジュールが2ヶ月先という場合も少なくないからです。

色々な訓練先を吟味するのは良いことですが、あまりにも開講が先になる訓練先は気にせず、出来れば1ヶ月先くらいに開講する訓練先を選んだほうが得策です。

結局の所、訓練を受けてみないと良い訓練先かどうかがわからないので、訓練先選びに時間を掛けすぎるよりはある程度の所で見切りをつけて選んでしまったほうが時間を無駄にしなくて済みます。

事前に施設見学を

職業訓練先のなかには、事前に問い合わせをすることで授業風景や施設を見学することが出来たりもします。

あなたの選んだ職業訓練先が施設見学を受けているのであれば、申し込んでみると良いでしょう。

ただし、施設見学だけではあまり意味が無いので必ず授業風景を見学させてもらうようにしましょう。

訓練後に即就職したいなら求職者支援訓練がオススメ

職業訓練には、公共職業訓練と求職者支援訓練という2つの種類があり、前者は国や県が管理している学校へ通うタイプの訓練で、求職者支援訓練は企業や専門学校が委託されて行うタイプの訓練です。

恐らく多くの人が雇用保険に入っていない人でも基本的に無料で通える求職者支援訓練を受けることになると思いますが、その中でも企業が開いている訓練先を選ぶことをオススメします。

何故なら、企業が求職者支援訓練を行っている場合、訓練終了と同時に雇用してくれる可能性があるからです。

特に大手の会社だと、一度に数十名規模の訓練を行い、その後希望者を募りまとめて雇用するという流れが多くなっているとのこと。

訓練が終わり次第雇用の可能性があるかどうかは、大体の場合職業訓練の募集要項に記載されているはずですので、確認してみましょう。

IT企業の場合は職業訓練でなくとも入社して数ヶ月は研修を行う会社などもあります。

まとめ

職業訓練は上手く活用することで自分の可能性を広げることが出来る素晴らしい制度です。

転職を考えているけど違う業界に行きたいと考えている方は、是非一度活用してみることをオススメします。